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最新の予定

「T-over人権教育研究所・人権こども塾」これからの予定です。

参加をご希望の方はご連絡ください。

私どもが伝えられる機会も残り僅かとなってきました。思いを同じくする方々、これからの時代を担う若い皆さんの参加をお待ちしています。

 

【2025年7月】

■7月19日(土) 人権を語り合う中学生交流集会+'25前日リハーサル・交流会・夕食会 13:30~20:30 鳴門市人権福祉センターほか

■7月20日(日) 人権を語り合う中学生交流集会+'25・人権こども塾第7講 10:00~16:10 鳴門市人権福祉センター(鳴門市)

■7月20日(日) 人権こども塾特別②「広島平和記念式典研修」(8/6)申し込み〆切

■7月26(土)~27日(日) 人権こども塾第8講「夏季一泊研修・もうゴミの島と言わせない」 豊島のこころ資料館ほか(香川県高松市)

■7月下旬 国連NGO横浜国際人権センター機関紙「語るかたるトーク」発刊

 

【2025年8月】

■8月9日(土) 人権こども塾特別①「原爆朗読劇」 14:00~15:30 徳島県立文学書道館(徳島市)

■8月6日(水) 人権こども塾特別②「86広島平和記念式典研修」  1:00~21:00 広島平和記念資料館他(広島市)

■8月11日(月祝)→17日(日)変更 人権こども塾特別③「石川さんを囲む会BBQ」 11:00~ リーベフラウ(石井町)

8月17日(日) 人権こども塾特別④「人権について語り合う三観地区交流集会」 7:30~19:00 三豊市市民交流センター(香川県三豊市)→不参加

■8月22日(金) 鳴門市人権地域フォーラム・人権こども塾第9講 13:30~16:30 鳴門市役所(鳴門市)

■8月下旬 国連NGO横浜国際人権センター機関紙「語るかたるトーク」発刊

2025年07月15日

「語るかたるトーク」2025年6月号

 国連NGO横浜国際人権センターでは、毎月「語るかたるトーク」という月刊誌を発刊し、人権啓発を行っています。

 月刊誌には、杉藤会長やハンセン病訴訟原告団長の林力氏、また全国各ブランチからの報告や、国連からの情報が掲載されています。

 うずしおブランチからも、毎月寄稿を重ね、人権啓発活動に役立ててもらっています。

 その寄稿したバックナンバーのすべてをここに記録しました。そして、これからも毎月の最新号をアップしていきます。

 どうぞご覧ください。 こちら

 

 定期購読をご希望の方はご連絡ください。

2025年06月25日

「人権を語り合う中学生交流集会+'25」本大会参加受付

「たくさんの個性で彩られた世界! 私の色もずっと輝き続ける 」

「人権を語り合う中学生交流集会+'25」ポスターとチラシが仕上がりました。

いよいよ本番です。

次回7月5日(土)第4回実行委員会を経て、7月20日(日)の本大会を迎えます。

本大会の要項・参加申込書をPDFでアップしました。

詳しくは、下のボタンをクリック!

2025年06月20日

追悼の狭山事件現地調査 5/10~11

昨年に続き、5月10日(土)に埼玉県狭山市に狭山差別事件現地調査に行ってきました。

何とも言えない、本当に気持ちの沈む、追悼の現地調査となりました。

気持ちと同じ、どんよりした曇り空のなか、事務所でさっちゃん(石川早智子さん)が出迎えてくれるのですが、口を開いて何か言おうとするたびに、言葉が詰まります。

一雄さんが亡くなって2か月。まだまだ整理がつかない気持ちが伝わってきます。

それもそうです。30年連れ添って、とてつもなく大きな目標に向かって歩んできたパートナーがいなくなったのですから。

事務所内に設けられた祭壇に、それぞれが手を合わせます。

さっちゃんが、翌日が月命日になるからと桜井さんが贈ってきてくださった、と献花について話してくださいます。

忘れてないから、支援するから、との思いが滲み出ます。

研修会の冒頭、先月開かれた追悼集会で上映された、キム監督によるショートムービーが上映。

何とも言えない思いがあらためてこみ上げてきます。

無罪を勝ち取るため、何としても長生きすると続けていた早朝ジョギングの場面から始まりますが、なのにどうして、どうして検察は、裁判所は、との思いに駆られます。

無実を叫び続けて62年。そんな人生であっていいのでしょうか。

来る日も来る日も、毎年毎年裁判所前で立ち続け、訴え続けた日々は何だったのでしょうか。

徳島の人間には見慣れた、懐かしい風景も出てきます。さっちゃんと紡いだ、穏やかな風景です。

「石川一雄さんが叶えることができなかった 夢を 無念を 忘れない」

同じ思いで、ムービーは終わりました。

5月30日(金)18:00から「ふれあい健康館」(徳島市)で開かれる石川一雄さん追悼集会でも上映されるようです。どうぞみなさんもご覧ください。

さっちゃんからのあいさつ。でも、口を開けば涙。。。

これまで10人の裁判官、63回にもおよぶ三者協議。そして62年の闘い。

ただただ、凄いと言おうか、凄まじいとしか言いようがありません。本当に誇りある生き方です。

これまで掛け合い漫才のようだった二人のあいさつが、さっちゃんだけの寂しい語りとなりました。

安田さんからのお話。

今も生きる、278点に及ぶ新証拠。そして第4次再審請求に向けての証人尋問と再審開始の請求。

再審に向けた取り組みとして、50万人を目標とした新たな署名活動も行うようです!

ぜひとも達成したい!皆さんにも、多くの方々にもご協力をお願いしたい!

日本の司法制度、再審制度を改め、変えるためにも!

主のいなくなった一雄さんの椅子。

すぐ横に置かれた祭壇。その祭壇にひときわ清々しく置かれた額。

素敵だなぁ、誰が書いたんだろう…とつぶやくと、

隣で安田さんが、葬儀屋さんなんです、と。

えっ?!

葬儀屋さんが、一晩で作ってくれたんです、と。

思いがないとできないことのように思えます。素敵な仕事です。

そんな素敵な人権感覚をもった人間を、いろんなところに増やしていきたいと思いました。

まだ、夢は終わりません。

現地調査のスライド画像

去年(2024年)、一雄さんと。最後の写真となってしまいました。

2025年05月12日

森口先生永年勤続おめでとう!

3月29日(土)、今年で65歳になった共同代表森口健司さんの永年勤続を祝って祝賀会を開催しました。

43年間中学校現場で教員として勤め、いろんなことがありました。そのすべてを受けとめ、歩き続けてきた日々でした。詳しくはラジオ「人権インタビュー」で。

T-overクルーからいくつもの花束や鳴門金時!プレゼントが贈られます。

ついでに同席参加した良き先輩、山口先生や私も、お零れにあずかります。m(__)m

世代も様々、出身校も様々。いろんな仲間が、同じ思いをもって集まれることのありがたさ、おもしろさ。そして誰もが思うことは、語り合うことの大切さ、対話することの必要性。それがあったから出会え、今もここにいると。

今回は来れなかったけど、連絡をくれるはなちゃんや、これからもずっとと言ってくれるゆかりさん、街角で歌ってくれるもとくん、いろんなクルーがそれぞれの形で祝ってくれました。

社会や教育が、自分のことを素直に語り、対話することが当たり前になったなら、もっともっと皆が生きやすい世の中になるのではと思います。私たちはこれからも、そんな道を信じ、この仲間と共に歩んでいきます。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

T-over人権教育研究所クルー一同より

 

2025年03月30日

第26回GREAT WOMEN 石川早智子

狭山事件、石川一雄さんのパートナー早智子さんからご連絡いただきました。

このたび、「みずほチャンネル」の「グレートウーマンに会いに行く」という企画の第26回として、登場することになったそうです。

「狭山事件で無罪を勝ちとる!」と題した約35分の動画です。

ぜひご覧になって、石川一雄さんの思いや、日本の裁判制度について考えてみてください!

詳しくは↓の画面をどうぞ!

2025年02月26日

2024全国教研で報告しました

2025年1月24日午後から26日午前にかけて、第74次教育研究全国集会が京浜地区で開催され、「人権教育」分科会に参加しました。

1日目午後 新潟、鳥取、熊本、鹿児島、大分、大阪

2日目午前 京都、千葉、静岡、兵庫、徳島、三重

2日目午後 熊本、鹿児島、川崎、山梨、長崎、福岡、沖縄

それぞれのレポート報告がされ、3日目午前には全体会・総括討論が行われ閉会となりました。

参加する中で、私が心に残った文脈についてふれてみたいと思います。

 

衝撃の事実! まずは兵庫県宝塚市の取り組み。

親が部落差別について言う、「いつかなくなる」。「それ、いつなん?今しんどい思いしてる子にそれはよう言えんわ」との共感的な思い。

現状としてある市民の意識調査(2017年実施)…

「同和問題があることを知っている」で「はい」と答えた人の割合…「50~59歳」96.5%、「20~29歳」57.6%、「16~19歳」41.8%
「学校で教わった差別や人権に関する教育の内容」で「同和問題」と答えた人の割合…「50~59歳」93.6%、「20~29歳」45.9%、「16~19歳」38.3%

この世代間差異のなかで、人権教育が消える学校と残る学校の違いを埋めるために考え出してきた、是正のための簡単で定期的な数値化による仕掛けづくり。

手法として試みることに意味はあるように思いましたが、「思い」が置き去りにされているようで、+アルファの必要性を感じました。にしても、この調査結果は衝撃的で、徳島でも市町村別に実施すべきと感じます。(個人的にはずっと思い、主張してきてる)

 

徳島からは「チーム担任制が拓く語り合いの人権学習」として森口共同代表が報告しました。

板野中学校で実践されてきた全体学習には汎用性があり、「語り合う」という手法が子どもたちの可能性を大きく拡げるというものです。

これは部落差別について取り組んできた全体学習のみならず、阪神淡路大震災や東日本大震災での復興、また原爆被害者の証言などで、必ずのように出てくる言葉です。語れば、マイナスだと思ってきたことがプラスに転化する。対話することが当たり前になることの重要性です。

また、そんな当事者の言葉に直に接することです。そして、感じたままの思いを自分なりに素直に表現することです。子どもたちは表現したいと思ってるし、そう願っています。認められたいと願っています。それに蓋をしているのが、今の日本の学校教育の現状ではないでしょうか。

チーム担任制は今回、人権学習で報告しましたが、テーマは何であってもいいのかもしれません。学年・学校が荒れるという話をよく聞きますが、それは一貫した共通テーマとしての楔がないからではないかと思います。楔がないから荒れるのです。人権は、子どもたちみんなに共通した普遍的なテーマです。だから学校が荒れることなく落ち着き、みんなが同じ方向に向けて頑張れる集団となるのです。

 

共同研究者からの話にも心響くものがありました。

形だけの識字への取組は、思いもかけない負の結果を生み出してしまうという話。受付で「池田」を「イケダ」と読んでもらえず、「サワダ」と呼ばれたときに対応できなかったゆえに、閉店まで待ち続けざるを得なかった識字者の話。

また、いつかどこかで聞いたという、「人権について大事なことを学び合った関係があれば、いつか何かあったときに助け合える関係になるのではないか」という話。

どれも唸ってしまうような話で、かつ自分の立ち位置を確かめることのできる話でした。

また、新潟からの取組として、知ることの必要性と大切さ。識字は差別への抗いであり、単に知ることだけではない。感性を取り戻すということ。

福岡からの取り組みとして、「くつろぎスペース」の必要性は小学校のみならず、中学校や高校にも必要ではないか。

 

他の実践を聴いていて思ったことは、「全体主義」です。これもずっと感じてきたことです。「全体主義」を美化する風潮がどこかにあって、戦時下の名残と思えるような形で集会や体育祭が行われ、それを良しと尊ばれる空気です。そんな競技や非常時の行動を美徳のように報道する空気です。そして、そうすることが強要される空気に、異様な違和を感じます。その一方で、中国や北朝鮮の集団演技を非難しているにもかかわらずです。「全体主義」は気をつけておかないと、個人を抹殺します。個性の伸長とはならず、個性を埋没させます。

「全体主義」の反対は「個人主義」でしょうか。言い方を変えれば、「人権教育」であるようにも感じます。日本の教育は、大枠として決まった形はありますが、都道府県によって、市町村によって、地域によって、その具体は違っています。沖縄には沖縄の問題があり、広島には広島の問題があり、北海道には北海道の問題があるようなものです。川崎市の「子どもの権利条例」は、それを具現化したものと言えるかもしれません。徳島においても、各市町村独自の課題があり、その違った課題をもとに、少しずつ教育は変わっているものです。であるならば、教員個々に合った場所での勤務も考えられなければならないのではないかと思えます。個人的に言えば、人権教育を尊重する私とすれば、人権教育に重きを置いた場所で仕事をしてみたい。そうでない場所では難しい、ということです。

 

あと話を4つ。

①子ども人権連のメンバーとして、「人権を語り合う中学生交流集会」について毎年助成審査をしていただいている平野裕二さんが来賓として来られていて、あいさつをすることができました。

②(共同研究者から)人権とは全く関係のないところで「近代音楽の特徴」について語られていて、それが、「雑音が取り除かれていること」だと。それまで許容されていた雑音や雑草といった概念が取り除かれ、その論理は子どもにも及び、「雑子ども」として取り除かれてはいないか、ということです。これには大変共感し、腑に落ちるとともに、大きな危機感をも感じました。

③(共同研究者から)「道徳を人権に変えられないか」との主張を30年来続けてきたと。同じようなことをずっと思い続けてきた私には青天の霹靂でした。道徳と人権は似ているように思えて、「似て非なるもの」、「真逆のもの」とすら思えるからです。これには私も賛同したいと思います。

④(共同研究者から)「研究は100年、教育は30年」研究はすぐには評価されないもの、ということは理解できる。「教育は30年」とはどういう意味か。結果が出るには30年かかるということか。子どもが社会の中心に坐するまでには30年かかり、そのときの社会の在り様が、30年前の教育に由来するということでしょうか。であるならば、これも私が思い描いてきたことと一致します。この国の、この町の30年後の姿をどう描くのか、それをもとに「今」どんな教育をしているのか、ということではないでしょうか。

 

土曜の夜はこちらにいる教え子たちや、旧知の方々と再会し、楽しいひとときを送ることができました。この教え子たちが、「教育は30年」の成果であるならば、私たちは自信と誇りをもって、今の取り組みを継続していけます。

今の教育が、30年後の未来をつくる。そこに夢と希望を語り合いましょう。

 

ちなみに前列左は、レスリング元日本代表オリンピアン、パリオリンピック代表レスリング監督です。

2025年01月27日

2025年スタート!

 

昨年3月、父が亡くなったため、「おめでとう」は、そばにそっと置いておこうと思います。92歳の大往生でした。

やはり家族が一人でも欠けると、何やらどことはなしに、ガランとした感じになります。それは一人めの姉が嫁いでいなくなったときも、二人めの姉がいなくなったときも、同じような感覚でした。去る者の悲しさと、残された者の寂しさは、いつも同時にやってくることを身に染みて感じます。

 

とはいえ、新しい年はやはり気持ちがいいものです。

昨年もいろんな人権トピックスがありました。水俣病原告団との話し合い最中になされた厚労省によるマイク切り事件、長崎被爆者団体との話し合いの最後の場面での岸田首相への直訴(田中正造の天皇直訴を思い起こします)、旧優生保護法による障がい者への強制不妊訴訟の勝訴、冤罪を認めた袴田事件の勝訴、そして日本被団協のノーベル平和賞受賞。どれもが胸に迫る大きな人権問題でした。

ところが、その事実を多くの中高生たちは知らない。なぜか。新聞やテレビ、ニュースを見ないということもあると思います。これも時代といえばそうでしょう。でも、それに替わって周りの大人が伝えればいいのです。しかし問題は、学校でも聞かされないということです。なぜなら、先生が知らないからです。そんな場面を今年も何度も経験しました。「あ、知らないんだ」愕然としました。若い先生なんかは中高生と同じで新聞もテレビも見ません。見るだけの余裕がないのかもしれません。にしても、残念すぎです。

日本被団協の田中照己さんのスピーチは絶対に見るべきです。子どもたちに見せるべきです。その義務と責任が大人にはあると思います。見れば、「見せたい!」「見せておきたい!」と思うと思います。そのための修学旅行でなかったでしょうか。そのための平和学習ではなかったでしょうか。

また視点を変えると、衆議院選挙など多くの選挙演説での政治家の言葉にも力が抜けました。この夏の暑さを経験して、どうして温暖化対策がもっと大きな声としてあがってこないのかと。裏金問題も大事です。経済問題も大事です。でもその前に、無事に生きて生活できてなんぼです。そのためにも、この国で、この星で生きていけるよう、温暖化対策がまず一番に語られるべきです。

 

この国のあり方、教育の方向性を憂えずにはいられません。このままではいけないように思います。どんどん間違った方向へと進んでしまうのではないかといった危機を感じます。

今の私たちに何ができるのか。大きなことはできません。それでも自分の思いを発信し、同じ思いをもつ方がいるならつながり、大切に育て、道をつくっていければと思います。もしかするとその道のつづきを歩んでくれる人が出てくるかもしれません。私の憂いが間違っていれば、それはそれで構いません。むしろそうであることを祈ります。

 

「ここから総理大臣、またはノーベル賞受賞者を出す。」

昨年の人権こども塾冒頭で発した言葉です。冗談ではありません。本気です。大きなことの始まりは、いつもちょっとした「勘違い」からです。それが雪だるま式に大きくなった結果が、大きな偉業につながるのだと思います。そんな大いなる夢をもつ若者が、どんどん育ってくれればと思います。

とはいえ、そんな偉人が出たからといってすべてがうまく解決するかというと、そうではありません。日本被団協がノーベル平和賞を受賞したからといって、地球上の原爆が1個でもなくなったでしょうか。むしろこれからだということです。ウクライナの問題もイスラエルの問題も、いまだ解決に結びつく目途はたっていません。1/3理論で言うところの、すべての人口の1/3が、日本という国の1/3が、中高生の教室の1/3が人権・平和に本気になって、ようやくスタートラインに立つわけです。そう考えると、私たちの道のりはまだまだ遠い先です。

 

人権こども塾は今年で4年目を迎えることになります。さらにパワーアップする気もしますし、しぼんでしまう気もします。人権に力を入れない今の教育の現状を思うとき、関心のある中高生が育っていないと感じるからです。やはり、教育です。肝心なのは教育のあり様です。

 

今年のT-over人権教育研究所・人権こども塾の活動計画です。

1.「人権こども塾4期生」の募集・開催

現3期生、2024年度生の期間も残り3カ月となりました。新規4期生、2025年度生の募集を始めます。今年も異次元の中高生を育てていければと思います。

2.「人権を語り合う中学生交流集会+」30年めのフィナーレ開催

こども塾生の多くが中3生ですが、その子たちにとって、集会を見送る最後の年となります。思いのこもったフィナーレにできればと思います。

3.「鳴門市人権地域フォーラム」へのかかわり

時と場を超えた様々な立場の大人同士が、大人とこども塾生が、共に学び合うという貴重な場にしていければと思います。

4.国連NGO横浜国際人権センター月刊誌「語るかたるトーク」への寄稿

今年も、この1年の出来事やその時々の思いを記録として残していきながら、全国の多くの仲間に発信していければと思います。

5.「みんなで語り合う人権学習」の実践と啓発

私たちの基本理念です。様々な人権課題について「自分を語る」ことに、どれだけの可能性が秘められているか。新たなチャレンジに挑戦していきたいと思います。

6.「ライフ・ツーリズム」の開発と推進

瀬戸内を中心とした、人権にまつわる各所を巡る旅のネットワークを拡げていきたいと思います。みなさんも一緒に旅しませんか?

 

人権をベースにつながった多くの仲間と、おもしろいこと、楽しいことを共に分かち合える1年に、今年もできればと思います。立場を越えていつまでも!

本年も、どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m

2025年01月01日

「アウシュビッツ」オンライン交流研修

10月27日(日)19:00~21:00、「負の遺産・アウシュヴィッツを訪れ、「戦争・平和」と「教育」を考える 一週間の旅」のオンライン交流研修に参加しました。

本当は現地に行きたかったのですが、そういうわけにいかず、せめてもの思いでオンライン研修となったわけです。

その前に、アウシュビッツとは? そこから動画で簡単に説明してくれました。これがわかりやすい。

私の知らなかったこともあり、ナルホド!と再認識しました。

そのうえで、現地に入った安彦さんの写真を中心に解説がありました、

きれいな街並み。 ユダヤ人のお墓。 「シンドラー」の資料館にある、執務室。 かの有名な入り口。 遺された子どもの服。 押し込まれた狭いベッド。 中谷さんによる解説。 参加者夜の語り合い。 ゲットー入り口の線路。 崩されたガス室。。。

 

聴いていて、まだまだ知らないことがこんなにあったのか、と思わされました。そして、いったいどうすればいいのか……です。イスラエルとパレスチナの問題です。

 

ほかにも、ハンセン病のことも想いました。部落差別と似てるとも思いました。結局差別の構造は似てるし、人間の考えることは、いつもどこも同じとも感じました。

そんななかで、いったい何ができるのだろう。できることはあるのだろうか。

それでも、、、。

本当に中身の濃い、あっという間の2時間でした。

そして思ったのは、やっぱり行きたかった、です。

行きます。必ず。

https://youtube.com/live/sX_53Slx1tQ?feature=share

 

そして最後に、安彦さんと私の対話。ヒロシマ「ハチドリ舎」にも、行きます!

 

2024年10月27日

「部落解放 増刊号」に掲載されました

10月25日発行の「部落解放 増刊号」(861号)「学校を変える被差別マイノリティの子どもたちPartⅥ」に、T-over人権こども塾の取組が掲載されました。

特集は、人権・同和教育、インクルーシブ教育、ジェンダーと教育、子ども基本法と教育、の4つのパートに分かれて掲載されています。

 

現在の社会情勢について、また人権教育の向かっている方向性について。

そんな中で立ち上げた人権こども塾。

その2023年度の様子を列挙しつつ、それが中学校にどう波及していったか。

また、参加する塾生の親子がどう成長していったか。

そして最後に、参加する塾生が未来をどう描こうとしているのか。

その1・2ページが、こちらです。

このあとは、↑画像をクリックし、ダウンロードしてご覧ください

全国いろんなところに波及し、人権文化が拡がり根づいていくといいなー、と思います。

2024年10月24日

お誕生おめでとう‼

本研究所クルーの島藤さんに第3子が産まれ、そのお祝いに行ってきました!

長らく赤ちゃんを見ていなかったので、本当に癒されました。ふにゃふにゃで、泣いても寝てても、あくびしてもかわいい。

今年になってすぐの1月、島藤さんには人権こども塾を請け負っていただきました。大根掘りなどの農業体験やお餅つきをさせていただいたり、語り合ったりと、本当に楽しいひとときを提供していただきました。もしかすると、あのときすでに、赤ちゃんはお母さんのおなかの中で参加していたのかもしれませんね。👶👶👶

誰にも同じくこんなときがあったのです。命の不思議と、私たちの出会いの奇跡を感じます。

どの命も、その命が思いのままにまっとうできるように、私たちはこれからも人権について学び合っていきたいと思います。

みなさんも島藤赤ちゃんに会ったら、親しく声かけをしてみてください。そして、新しい仲間の誕生を一緒に祝いましょう!

ちなみにT-over人権教育研究所では、共に取り組んでいく仲間のことを「クルー」と呼びます。

「クルー」とは、crew という単語で、「仲間、メンバー、撮影班、船員」という意味があります。また clue という単語もあり、「手がかり、きっかけ、糸口、筋道」という意味があります。いずれにしても、私たちにふさわしい呼び名として使っています。

 

2024年09月29日

部落解放文学賞50周年記念式典

「部落解放文学賞50周年記念式典」の記事↑と、そのときの記念写真↓が送られてきました。

そのときの雰囲気を、どうぞご覧ください。

2024年7月27日(土)13時から、アートホテル大阪ベイタワー4階アートグランドボールルームにて、部落解放文学賞50周年記念式典が開催されました。

まずはオープニングとして、鶴橋農楽による「プンムル(風物)」が盛大に披露されました。

【鶴橋農楽】朝鮮半島で豊作の祭りや雨乞いの儀式で叩かれている打楽器4つを使い、歩きながら陣形を作り、さまざまなリズムの音を打ち鳴らします。鶴橋周辺の在日韓国朝鮮人3世、韓国人1世、日本人などの構成メンバーで、結婚式や地域のお祝い、お祭りで活動しています。

そのあと受賞された方々に、実行委員会代表である鎌田慧さんから表彰状が授与されました。

そして全受賞者お一人お一人から、受賞の言葉が述べられます。

そして今回は特別に50周年であることを記念して、パネルディスカッション「50年の軌跡 ~部落解放文学賞のこれから~」が開催されました。

選者の皆さんから、一言ずつスピーチをいただきました。

文字を獲得するとは、人間の尊厳を回復させるということ。この文学賞受賞に誇りを持ってほしい。人は何のために書くのか。逆に識字とは、記憶力のすばらしさであり、日常こそが驚きと発見の宝庫である。言葉とは分断と結びつけである。小説とは記憶ではなく、思い出。そこには、個人的現実、空想的現実、社会的現実という3つの現実が存在する。

難しくもあり、かつ専門的でありつつも、ほおー、と思わせられる貴重な学びのお話でした。

そして最後に、皆さんで記念撮影をして散会となりました。

同じこの場に居合わせた方々とお話をさせていただき、新しい情報を得、新鮮な気持ちになることができました。

やはり人と人は、直接的な出会いが大切で大きいと、実感しました。

今回の文学賞について、「受賞のことば」や「選評」、また入選5作品を載せた「第50回部落解放文学賞増刊号(1000円)」が発刊されます。

私にも10部いただけるということですので、関心のある方はご連絡ください。送らせていただきます。 こちら  私の作品「おかえり」は載っていません。

以上、表彰式の報告でした。

2024年09月25日