2024年はじまるよ!
新年明けましておめでとうございます。本年も、どうぞよろしくお願いします。
昨年は、当研究所としても、人権こども塾としても、大きな飛躍となった年でした。新たで刺激的な出会いもあり、「扉が開かれた」感がありました。その存在が、私たちに元気と勇気を与えてくれたことは間違いありません。まだ見ぬ道が見えてくるようでした。
また、中高生の踏ん張りには目を見張るものがありました。ドジャース入りした大谷選手が、「全国すべての小学校に」と送ったはずのクリスマスプレゼント。届かない学校があるとの情報を寄せてくれました。朝鮮学校です。交流学習をしたからだとは思いますが、そんな身近な「おかしさ」に目を向けられることに、頼もしさを感じるとともに、「こんな中高生がいるなら、世の中は変えられる」と、久々に思わせられました。
コロナ禍のとき、スポーツや音楽に勇気や希望を感じ、その存在を再認識し、大いに励まされました。とはいえ、「Merry Christmas」も、「Happy New Year」もないウクライナやイスラエルのニュースを見るたびに、「浮かれている場合ではない」とも思わせられます。SDGs「16.平和と公正をすべての人に」とありますが、何ら守られていません。そして、SDGs「4.質の高い教育をみんなに」のうちの、4-7。
SDGs「4-7.2030年までに、教育を受けるすべての人が、持続可能な社会をつくっていくために必要な知識や技術を身につけられるようにする。そのために、たとえば、持続可能な社会をつくるための教育や、持続可能な生活のしかた、人権や男女の平等、平和や暴力を使わないこと、世界市民としての意識、さまざまな文化があることなどを理解できる教育をすすめる。」
そんな教育に大転換、大変革することを強力に、大胆に行っていく必要性を強く感じます。
特に私はすぐに浮かれてしまう人間なので、浮かれ切ってしまわないことを、肝に銘じたいと思います。
人権こども塾は今年3年目を迎えますが、新しいメンバーが加わることで、新たなフェーズに入る予感があります。繰り返しと積み上げの両面が必要になるかもしれませんが、こどもたちの力を信じ、邁進していこうと思います。
今年のT-over人権教育研究所・人権こども塾の活動計画です。
1.「人権こども塾3期生」の募集・開催
新規(3期)生募集、新(2024)年度生募集は始まっています。2023年度生、2期生の期間も残り3ヶ月となりました。
2.「人権を語り合う中学生交流集会+」へのかかわり
こども塾生の多くが中2生ですが、その子たちにとっては中学生として最後の集会となります。どんな活躍をみせるのか楽しみです。
3.「鳴門市人権地域フォーラム」へのかかわり
様々な立場の大人同士が、大人とこども塾生が共に学び合うという貴重な場が、コロナ禍を経て拡がりをみせることを願っています。
4.国連NGO横浜国際人権センター月刊誌「語るかたるトーク」への寄稿
今年も、この1年の出来事やその時々の思いを、記録として残していきながら、全国の多くの仲間に読んでいただければと思います。
5.「みんなで語り合う人権学習」の実践と啓発
私たちの基本理念です。様々な人権課題について「自分を語る」ことに、どれだけの可能性が秘められているか。今居る場所で、中1、中2、中3と積みあがった中学生がどうなるかを、多くの先生方と見届けたいと思います。
6.「ライフ・ツーリズム」の開発と推進
瀬戸内を中心とした、人権にまつわる各所を巡る旅のネットワークを拡げていきたいと思っています。みなさんも一緒に旅しませんか?
人権をベースにつながった多くの仲間と、おもしろいこと、楽しいことを共に分かち合える1年にできればと思います。立場を越えていつまでも!
リーダーとして、またフォロワーとして、どうぞつながり続けてください。
本年も、どうぞよろしくお願いします。m(_ _)m