3期第1講「開講式」

4月21日(日)、徳島県教育会館において、2024年度のT-over人権こども塾3期がスタートしました。

昨年度から引き続き、1期生から4人、2期生から7人、そして今年度からの3期生が7人と、計18人でのスタートです。

欠席もあって13人でしたが、大人5人も含め、にぎやかなスタートとなりました。

自己紹介の前に、今回高校生が4人ということもあって、18人を4つのチームに分けました。

そして、分かれたチームごとにチーム名を決めていきます。

チーム名のテーマとして出された案、「海の生物」は却下され、「食べ物」に統一されました。(笑)

で、それぞれ、Fさん率いるチーム「チョコレート」。Aさん率いるチーム「オムライス」。Kさん率いるチーム「ラーメン」。Nさん率いるチーム「マシュマロ」に決定しました!

チームそれぞれ、しっかりまとまっていきましょう!

自己紹介が始まります。。。

進級して新入部員が入ったこと。部活が最後の年になったこと。身体計測で視力が下がったこと。人権こども塾も3年目となり引っ張っていきたいこと。新入部員が少なく残念なこと。今日初めて来て緊張していること。部活の幹部として大変なこと。部員が少なくパフォーマンスができないこと。見たかったテレビ録画がされてなかったこと。教室での発表が思うようにいかなかったこと。中学生になってバレーボール部に入部したこと。などなど。。。

それぞれにそれぞれの思いがあって、楽しい自己紹介でした。

大人からの自己紹介もありました。

大人といってもT-over人権教育研究所のクルーであり、人権こども塾をサポートしてくれる仲間です。そんな仲間の存在があってこそ成り立つ活動。本当にありがたいことです。

自己紹介も終わり、私吉成と森口から話をさせてもらいました。

私からは、「人権文化の希薄化」について、「1年なんかでは人権学習はやり切れない」というお話をさせてもらいました。この2年間の活動を振り返りながら、「「思いやりや心がけ」だけでは解決しない」という、小難しいお話をしました。でも大切なことだから、ここだけでも分かる人を育てていきたいなと思います。最後は、ここから「総理大臣を出す!」「ノーベル賞を出す!」、そして「人権文化の定着化」をめざします。

続いて森口から、詩「峠」にまつわるお話がありました。一年の初め、毎年のように大切に学び合ってきた「峠」です。その学びのなかで人生が変わってきた、人生を変えてきた、アテネオリンピックレスリング日本代表、豊田くんのお話です。日本代表になるまでの道のりについて、またつい3日前に送られてきたメッセージについて話していただきました。まさに、みんなで語り合う人権学習が未来を変えた実話でした。

これからの日程について説明。

次週からスタートする「人権を語り合う中学生交流集会+」の実行委員会に参加するということ。また、鳴門市人権地域フォーラムへの参加。四国朝鮮学校交流フェスタへの参加。人権こども塾文化祭の開催。などなどについて紹介しました。

そして、今年初の、Talk over 。じっくり語り合う。

「ここは自由になる場所」

人権こども塾、初めは緊張していたけど、今は学校生活でも自分の意見を言えるようになった。

全力で取り組むことはダサいのではなく、美しい。何事にも全力で取り組みたい。

「かいごのココロ」に行って、認知症利用者の立場に立つということを学んだ。

今日は85歳の祖父の誕生日。自分が大人になるまで、100歳まで元気に過ごしてもらいたい。

「経験は財産」と教えてくれた先生に憧れて進路を決めた。人とは違った道を歩いていきたい。

参観日、「峠」の語り合いを親に聞いてもらえず複雑な思い。親が来てくれるなら、全力で頑張る。

小学校では聞くだけだったが、発表ができるようになり、自分に自信が生まれてきた。

昔から人前で意見を言うのは苦手だったが、言えたときはホッとしたし、ここに来てよかった。

緊張すると声が裏返って泣いてしまいそうになる。真面目にしている人に申し訳ない気持ちになる。

脚が不自由な友達は、いつも真っ直ぐで努力していて格好良かった。自分もそうなっていきたい。

家でいろんなことがあって、今日も来にくかったけど、今日が自分にとっての「峠」になった。

何て言えばいいでしょう。。。

校種も違い、学校も違い、学年も違い、初めて会ったばかりのメンバーなのに、それぞれがそれぞれの精一杯を語り、思いを深めていく。そんな場面に立ち会う時間になりました。

そんなことが可能なのか、と問われそうです。でもそれは紛れもなく、このとき、ここに起きました。

そして私には分かります。これ以上ない「終わり」ではなく、これには「つづく」が生まれていくことを。まだまだ深まっていきます。それぞれに在る思いは一つではなく、さらに拡がり、膨らんでいきます。そんな場面に立ち会えることを、これから楽しみにしていきたいと思います。

次回は、4月27日(土)13:30~鳴門市人権福祉センター「人権を語り合う中学生交流集会+第1回実行委員会」です。