八万中学校2年生第2回学年全体人権学習

2023年10月13日(金),八万中学校2年生第2回学年全体人権学習を行いました。

今回は,沖縄修学旅行に向けての平和学習として,テレビドラマ「さとうきび畑の唄」を視聴し,その感想を意見交換し合う時間となりました。

30分弱の意見交換でしたが,10人の感想が述べられました。

4組K「一部目を背けてしまうような描写があったり、これよく生き残ったなという激しい爆撃もあったり、生き残った人たちすごいなと思うくらい。その描写とかはすごくリアルで。爆撃とか、何て言ったらいいんだろ。確か沖縄戦のことを地獄の戦場って言ってた人たちがいたんですけど、その意味が分かった気がしました。皆さんはどうですか。」

5組S「戦争は絶対繰り返してはいけない、最後に書いてたように、戦争は人々を不幸にしてるから、戦争は絶対に無くさないといけないなと感じました。皆さんはどうですか。」

6組K「今回この映像を観て、最後に書いてたように、戦争は人々を不幸にするって書いていて、確かに戦争をしたことによって幸せになったっていうか、何か一つでもよくなったことがあったって言ってる人を私は聞いたことがないなと思って。戦争を体験した人の話は全部、戦争は二度と起こしてはいけないことだとか、家族とか友達とか、そういう愛する人とかを失くしてしまったり、逆に自分が亡くなったら、愛する人たちを一人にして残すことになってしまうので、やっぱりそういう意味でも戦争は絶対にあってはならないことだと思うし。それで遺書を書いていた人がいたと思うんですけど、やっぱり自分から遺書を書かないといけないほど追いやられているっていうか、自分から死を選ぶことになるような世界になってしまう戦争って本当にいけないものだなって感じました。皆さんはどう思いますか。」

5組F「私はこの映画を観て、戦争など争いごとは身近なところから解決することが大切だと思いました。でもその身近なところを解決するのが難しい人がいると思います。でも今日を思い出して行動してほしいです。どうですか。」

6組O「私が感じたことは、平山家の人たちはすごい強い人たちだなって思いました。紀子さんとか戦争はダメって。戦争万歳みたいな感じのときに言ってたじゃないですか。あんな雰囲気の中よく言えるなって思うんですよ。みんな、そんなこと誰一人言えないのに。美知子さんにしたって防空壕の中から出てきたじゃないですか。もしかしたら捕虜にされて殺されるかもしれない、辱めを受けるかもしれないのに、生きるために出て行けるって凄いことだと思うんですよ。春子ちゃんも「Do you kill me?」って言ってたじゃないですか。生きるために。主人公の人も怪我した米軍の人を撃つ時に、「自分は殺せない。同じ人間だから」って言うのを聞いて、私もおかしいことをおかしいといえる人間でありたいなと思いました。皆さんはどう思いますか。」

4組M「今この場で言っている戦争は絶対ダメっていう意見とか、戦争で死ぬことは無駄死にだっていうことを、今ここでは言えるんですけど、幸一さんがあの場で言っていたときに、美枝さんとか昇さんは、非国民なことを言わないでください、みたいなことを言っていて。美枝さんや昇さんは悪い人ではないんですけど、言ったら非国民になるっていう、非国民になるっていう意見が出てしまうのは、そうさせちゃっている日本になってしまっているのがすごくつらく感じました。皆さんはどう思いますか。」

4組K「映画で何回も、同じ人間だからっていうフレーズ、台詞が出てきたと思うんですけど、本当にその通りで、勇さんが戦場に出て行ったときに、人を殺したくないのに人を殺してしまったり、同じ人間なのに人を変えてしまう戦争って、すごい怖いと思ったし、自分もきょうだいとか家族がいるので、それを奪ってしまったり、自分たちの生活とか日常とかすべてを変えてしまう戦争がとても怖いし、もう2度と起こしてはいけないなと思いました。皆さんはどうですか。」

4組S「先ほども言っていた自殺にまで追い込まれてしまう戦争が良くないっていうのが、とても実感して。みんな自分が思う通りに、自分が進むべき道に行けて、でも昇さんはそれが、自分の死につながってしまって。でも他の家族の人は生き抜くのにつながってたりして。結局大切なものは何なのかなって、逆に難しく思ってしまいました。それとさんまさんが家族に、大丈夫だからって言ってたのが印象に残って。本当は大丈夫じゃないのに大丈夫って言うのはどんなに苦しいのかなっていうのを思って。でもそれに打ち勝てる自分も強いなって思いました。皆さんはどうですか。」

3組Y「沖縄っていう戦争をしているところとか、たぶん今でもどこかの国では戦争をしとると思うんですけど、そういう人たちは、幸せに生きたくても幸せに生きれなかったり。今こうやって自分たちは平和に暮らしていて、幸せだってなるけど、他の戦争をしている国は、幸せな人は少なからずおっても、大多数の人があんまりそうじゃなかったりすると思うし。今自分たちが当たり前だと思って幸せとか平和とか、そういうやつをちゃんと当たり前のものじゃないと思って過ごしていきたいと思いました。皆さんはどう思いますか。」

2組T「平山家は仲が良くて、楽しく日常を送っていたけど、戦争が始まってからみんながバラバラになって、非日常になっていくのはつらいことだし、そういうことがなくなっていけばいいと思いました。皆さんはどうですか。」

勇気を出して,自分の言葉で,自分の思いをそれぞれが語っていく貴重な時間となりました。

この時間を受けて,来月11月10日には,授業参観を学年全体人権学習として開催します。つまり,2年生みんなの語り合う時間を保護者にも見てもらい,参加してもらおうということです。

今からどんな時間になるのか,楽しみです。

今回の生徒感想を中心にまとめた人権だより12~15号は こちら からご覧ください。