2024年度第4回実行委員会・人権こども塾第5講開催!

2024年7月6日、鳴門市人権福祉センターにおいて、人権を語り合う中学生交流集会+'24第4回実行委員会を開催しました。参加校は7団体、中高生33人、大人9人でした。

まずは、平野先生の先導のもと自己紹介。

続いては、本大会に向けての役割分担決めです。

なかなかにうまくかみ合わず苦戦しますが、それでもそれぞれにみんなが折り合いをつけて、すべての役割が決まっていきます。

そして一度読みあげをするのですが、これまた名前が難しい。

なかなか名前が読めない。これも個性の多様化というものでしょうか。

それでも一通り流して、だいたいの動きと様子がつかめたようです。

今回、松茂中学校から2本の意見発表がありました。

1本は、自分の障がいについて。もう1本は、自分の思う人権学習のあり方について。

そこから出てきた問題提起「部落問題をなぜ学ばなければいけないのか」と、「多様性の時代、差別をする人の存在も認めなければいけないのか」について、話し合いが始まります。

【部落問題について】

学ぶことは、他のいろんな差別をなくすことにつながる。後の世代に残す問題ではない。昔あったことを学んでおく必要はある。そんなに多くやらなくてもいいのでは。学んでいて損をすることはない。多くやることで偏りができてしまう。

【多様性の問題について】

多様性には入れない。被害を受けている人がいるから。多様性には線引きができていない。多様性は個性を認めることであって、差別する個性は認められない。認めれば差別する人を増やしてしまう。認めてはいけないけど、認めなくてはいけない。

ちょっと悩み込んでいる様子でした。

他にもこのあと、興味がないことを聞かされると、寝ている子やよそ事をしている子もいる。

とか、大事なことだとは思うけど、時間がたつと眠気が出てきて、やってる意味があるのかなと思う。

とか、先生が強要してきてムカつくときがある。

とか。その一方で、初めは嫌だったけど、人のことが分かるようになってきて、今は好き、とか。

もしかすると、自我が芽生えはじめているのでしょうか。自分たちで、自分たちの思うような人権学習を積みあげていきたいと。

いろいろと言いたいこともありましたが、グッとこらえたラストとなりました。

一歩踏み外せば、どうなるか分からない、きわどい流れ。見て聴いて、ひやひやするような場面はこれまで何度もありました。でもその度に、子どもたちは自己修正をはかり、あるべき道に戻ってきたように思います。そのまま本番に突入したとき、どんな化学反応が起こるのか。。。

もやもやが残ったまま、「団結ガンバロー!」で締めて終わりました。

次回はいよいよ20日(土)の前日リハーサル、21日(日)の本大会です。申込書と詳しくは、 こちら です。どうぞ、この続きにご参加ください。

【参加生徒感想】

3年生K 「今回のお話は少し難しかったです。考えれば考えるほど、「?」が多くなり、分からなくなりました。たくさんの意見を聞いていると納得するものばかりだったのに、自分の中で全然まとまりませんでした。このような議題を真剣に話し合う中学生は少ないと思います。普段生活していて考えようとも思わないと思うので、この場で皆と意見が共有しあえて本当によかったと思います。次が前日リハーサルで、もうすぐ終わってしまうのだと実感してきました。ここで仲良くなった人も何人かいるので、とても寂しいです。でも、1年前の本大会のことを思い出すと、楽しみでもあります。どうなるのかはさっぱり分からないけれど、しっかりとたくさんの人の意見を聞き、学び、考えて、みんなのことを知り、もっともっと理解を深めていけたらいいと思っています。」

3年生O 「今回は本大会の役割分担と二人の人権作文を聞いての語り合いをしました。役割分担では副委員長になったこともあり、開会行事の司会進行をしてみたいと思い、させていただくことになりました。Jさんと一緒に嚙まないようにはきはきと話していきたいです。また、開会行事の司会では、たくさんの名前や団体名も言わなければならないので、しっかり確認しておきたいです。そして、前回の宿題でもあった「多様性というのであれば、差別する方も認めるべきなのでは」ということ。私のなかでは、人としてしてはいけないことは、してはいけないが、そのラインはどこだろう?というところで止まってしまいました。きっとこれを考えるために、私は人権について学んでいるのだろうと思います。」