「みんなで語り合う人権学習(全体学習)」で中学生に常に問い続けてきたことは、「本音で語り合う」ことでした。言い換えれば、自分の中にある本当の思いを素直に伝えること、表現すること。これは、そうなることを願いながらも、なかなか実現できるものではありませんでした。では、どうすればそれが可能となるのか。
答えはシンプルでした。教師が本音を語ることです。「こんなことは絶対人に言うことはない」と思ってきたことを、まず教員から語っていきました。それは、教師が解放されずに子どもたちが解放されることはない、本音を語れるはずがない、という思いからでした。
私たちの周りは、まだまだ解放されない社会で溢れています。そんな社会を変えていくためにも、本気の人権教育が必要と考えます。そんな、「みんなで語り合う人権学習」が広がっていくことを願い、2019年秋、T-over人権教育研究所・人権こども塾とともに、国連NGO横浜国際人権センター・うずしおブランチを設立いたしました。
T:たがいに-over:越える T:ともに-over:越える
Talk over:じっくり話し合う
共同代表 吉成正士・森口健司