ふらり/ひとり/旅 2日目

24日、2日目。その日は、念願の一つ。足尾銅山と田中正造の旅。

朝から温泉。強酸性の攻めてくるような水質に、皮膚の病に効くかもしれない、という気がしてきます。療養所へ源泉を引き込んだ、ハンセン病者の「こだわり」も分かる気がします。

朝8時には黒尾氏の迎えで車に乗り込みました。晴れ間は見られるものの、強い風と吹雪のような霧雨。しかしそれも、山を下りるにしたがい止んでいきました。それがやはり山の気候であったことを知ります。

気軽にお願いした足尾銅山への旅ですが、現地到着予定時刻は11:30。かかる時間の長さに閉口してしまいます。それでもやっと着いた、足尾。眼前に広がる岩剥き出しの山々。往時を偲ぶ、高く大きな煙突。強者どもが夢のあと。

資料センターとはいうものの、内容的にどうか、という気がしました。。。 鉱毒事件の悲惨さを感じない、これが、古河財閥の影響を受けた上流意識の現れなのでしょうか。

木がないと山は崩れる。そのための砂防ダム。とはいうものの、あまりにも巨大な砂防ダム。もはやそれは、水力発電用のダム並みでした。

銅山をぐるりと走り、館林の田中正造記念館へ。そこまでも約2時間かかるという長時間、長距離の運転に、黒尾氏に本当に申し訳ない気持ちになります。

美観地区に、雰囲気のある趣の門構え。しかし本当のところは、市から古民家を借り受けて改装をしたそうです。中身は、すべて手作り。その手作り感が良い。先のセンターとは、携わる人の熱量の違いを感じます。

館の方に説明をお願いすると、一つ一つの資料にていねいな解説がされ、ついつい引き込まれてしまいました。うんうん、そうそう!と思いながら耳を傾けます。

官製ではなく、手作りの資料館という道をなぜ選んだのか、と訊くと、しがらみや制約により、事件の真の姿が曖昧にぼやけてしまうことを危惧したから。水俣病センターの相思社や、当研究所に通じるものを感じました。やはり来て良かった。次回は足尾から館林までの一泊二日ウォーキングフィールドワークにと誘われました。(笑)

館林駅まで送ってもらい、黒尾氏とはここでお別れ。単身、渋谷に向かいます。渋谷にあるという、徳島のアンテナショップ&ホステル、「ターンテーブル」。

徳島から来たことに歓待を受けました。スタッフの方に気安く声をかけていただくうち、共通の知り合いに辿り着き話が弾みます。泊をするなら、こういう泊がいいと思えてきます。そんな徳島でのネットワーク、徳島の地の本当の魅力、四国88カ所に、瀬戸内の島々とサイクリングについて語らいました。

予想外に美味しかった、鳴門わかめのピザと、柚の天ぷら。鳴門金時の天ぷらにアイスを添えると、新しいスイーツになると提案して店を出ました。

やはり旅の醍醐味は、人との「出会い」ですかね。

2022年11月24日