草津から「くりう」重監房資料館だより
群馬県草津にある、重監房資料館から、資料館だより「くりう」が届きました。学芸員の黒尾さんからです。
「くりう」は、国立ハンセン病療養所栗生楽泉園(くりうらくせんえん)からきています。
学芸員の黒尾さんは、以前は東京都東村山市にある多磨全生園(たまぜんしょうえん)で勤められていました。
全生園に伺ったときも、園内をご案内していただき、貴重な話をたくさんしてくださいました。皆さんも行くといいですよー!
重監房資料館に伺ったときも、これまた貴重な話をたくさんしていただきました。
たとえば、皆さん!草津温泉はよく聞きますよね。「湯畑」で有名な草津温泉です。
あの「湯畑」周辺にかつてハンセン病者が居住していたこと。そしてその地を無理矢理奪われたこと。
代わりに湯川の最下流部「湯之澤」に住まわせられたこと。そこはかつて死人が投げ捨てられていた「骨が原」と呼ばれたところだということ。
しかしその後、昭和6年のらい予防法により、「湯畑」からさらに離れた、新設の楽泉園へと再度移住させられたこと。
そんななか、病を治癒してくれると信じていた患者たちは、草津温泉の源泉1本を楽泉園までひくよう要求したと言います。
とはいえ、強酸性の草津温泉。鉄製の管ではすぐに錆びます。患者たちは考えました。そして、これを手作りしたというのです。
木をくりぬいた木製の管です。凄いと思いませんか。そうしてでも、草津の湯を守りたかったのだそうです。病を治したかったのです。
多磨全生園とも、大島青松園とも、長島愛生園とも違う歴史を感じました。
皆さんもぜひ、草津温泉がてら、栗生楽泉園や重監房資料館を訪れてみてください!


