読めば思い出します。あのときの言葉を。 読めば思い出します。あのときの鼓動を。

「差別は人殺しだし、逆に、差別に立ち向かっていく、差別に抵抗していくという文脈をこうして作りだしてくださるっていうのは、本当に、何て言うんだろう。人助けというか、命を救うものだと思っています。本当にありがとうございます。」(本文から引用)

いったい何があって、この人からこの切実な言葉が溢れるのでしょう。でも、私たちのしていることが本当にこの通りだとしたら、私たちには、私たちが思う以上の力が秘められているということ。

クルーは英語で「crew」 その意味は、「仲間、乗組員、撮影班」

それともう一つのクルー「clue」 その意味は、「かぎ、手がかり、糸口」

私たちは、そういう存在なのかもしれません。人間とは、そういう存在なのです。

20241103人権こども塾文化祭   第1部記録(8ページ)第3部記録(12ページ)

3期第11講「みんなでトークオーバー・人権こども塾文化祭」

11月3日(日)、今年も「人権こども塾文化祭」を開催しました。

場所は、教育の殿堂、鳴門教育大学の講堂をお借りしました。

それも、SAG徳島の方々のおかげです。

中高生8人が10時半に集合し、打ち合わせに入ります。

受付づくりや役割分担決め、そして、各自何の話をするか、綿密?に打ち合わせます。

受付には続々?と参加者が押し寄せ?ます。。。

いつもお世話になっている香川県からお越しの薦田さんと小野さんと、記念写真パチッ!

あ、スマホでそんな音はしません。

いよいよ午後1時。

高校生2人から第1部開会の言葉が述べられ、ステージの中高生が、これまでの学びについて語り始めます。

①今まで学んできたことで一番記憶に残っていることは、「阿波木偶箱まわし」。部落差別によって貴重な伝統文化が衰退した。営んできた文化が消えることはあってはならない。自分の夢は水族館を作ること。水族館とは教育。海の問題・課題に気づいてもらう役割もある。この文化も人権で学んできた文化と近しい。自分は不登校だった自分を助けてくれたような水族館を作りたい。命の重さを伝えられる水族館をめざしたい。

②自分のテーマは、自分の将来の夢と出会いについて。夢は中学校教員になること。あこがれもあるけど、いじめで嫌いになった学校を助けてくれたのは先生。そんな先生になりたい。それと、今年から人権こども塾に入った。学校で学べないようなことがたくさんあって、それをたくさんの中学生に伝えていきたい。発信していきたい。たくさんの出会いは、私にとって宝物。

③中1から参加してきた。遠い存在だったLGBTQ+が、身近になった出来事があった。友達から恋人ができたと言われ、彼氏?と聞いたが、女の子と言われた。そのことが自分のなかでずっとひっかかっている。なかなかない出会いのなかで、LGBTQ+も含めたくさんのことを学べた。これからも学んでいきたい。

④学年全体の人権学習で、「今までの人権学習を人に伝えるとすればどう伝える?」という問いに、「人と関わるのが好きになれた」と答えた子がいた。すごく共感した。中学生集会もそうだった。小学生のときは、何も答えられない自分だった。変わりたい思いもあってこの塾に入った。本音で話せる友達もでき、自分も否定されず尊重され、相手のことも尊重するようになった。人と関わることが好きになれた。

⑤自分の意見を言うことが苦手で気にするような自分だった。ここでは自分の意見を言う人がいて、自分も言えるように頑張ってきた。学校で進路について語り合った。自分も夢があって進路に向けて頑張っているが、点が上がらず、不安な気持ちがある。けどここでは、「勉強のやる気スイッチは人権学習にある」と言われて、勉強のやる気につながっていった。忙しくなるが、これからも人前で自分の意見を語っていこうと思う。

⑥自分のクラスの印象が悪くなっている。とても賑やかだが、騒がしくてうるさいこともある。授業でも真面目に聞かないときもある。怒られたり注意されることもある。目標には「授業中騒がしくしない」と書いているが、実現できていなくて恥ずかしい。人権についてももっと詳しく知ってほしいし、もっときちんとしていきたい。

⑦自分は以前は人権とは固いと思っていた。しかしこれまでやってきて、難しいものではないと思うようになった。メインは自由に語り合うことで、素晴らしいことだと思う。印象的だったことは四国朝鮮学校に行ったこと。交流できて楽しかった。人権学習や人権こども塾の良さを伝えていきたい。高校でも学んだことを生かしていきたい。

⑧自分が変わったことは、中学生集会に参加したこと。以前は聞いて感想を書いて終わりだったが、委員長となって、自分から手を挙げて語る感覚を知った。自分のなかにあるモヤモヤを吹っ切ることができた。兄の存在も大きかった。兄への憧れが、初めて手を挙げることにつながった。それが、ここに来ている使命だと思う。これからも自分のなかにある勇気を大きくしていきたい。

①みんなの思いを聴いていて思ったことは、「出会い」。ベタ(魚)を死なせてしまったとき、友達は「そんなこともある」と声をかけてくれた。ぶつかることもあるけど、出会いと語り合い。それで心が軽くなる。集団カウンセリングのようなものかもしれない。みんなで語り合っていきたい。

④先輩方は将来の夢を嬉々として語る。自分はそんなに語れるだろうか。1年経てば二人のようになれるだろうか。焦る心もあるが、どうだろうか。

②焦らなくてもいいと思う。①楽しいからやっている。楽しもう。それが近道だと思う。

初めは緊張の塊のようでしたが、それも時間とともに和らぎ、なごんでいきました。

と同時に、あのホールで、あの場で、ひとり立ってしゃべれる中高生を、本当にすごいと思いました。

受験の面接なんて、どうってことありませんよ。

で、休憩時間は一気にほぐれました。(パンにほぐされました)

第2部は、SAG徳島の紹介とLGBTQ+についての歴史や説明、また現状の課題についてのお話でスタートしました。

SAG徳島の活動内容についても。。。先日の秋のBBQも登場してきました!

途中紹介された、「何もしないと いないものに されてしまう」には、ドキッとしました。

これは部落差別も他の差別もまったく同じです! やはり声をあげないと、「ある」のに、何の問題も「ない」ことになってしまいます。これはすごくすごく共感です。

だからこそ、関心をもつことが大切なのです。無関心にならないことです。

お話しのあと、LGBTQ+や人権に関連する作品(図書・映画・ドラマ)が何本も紹介されました。

最後にはQRコードの紹介もありました。

そして最後に、LGBTQ+についてのQ&A!

ラスト5人までに残った人にはプレゼント!

白熱の大じゃんけん大会!!

そしていよいよ第3部。「みんなでトークオーバー」。この会の醍醐味です。

「「分かったことにしてしまうから差別は残る」と言っていた去年のハンセン病問題。実際、知らないことばかりだった。今日も知ったつもりになっていたけど、やはり知らないことばかりだった。孫の成長が楽しみ。」

「グループカウンセリングとはどういうものか?」
「当事者がいる場合もいない場合もある。悩みがある場合もあればない場合もある。守秘義務(ルール)がある。カウンセラーがいる。ファシリテーターもいる。目標はみんなが元気になること。」
「会話を大事にしていきたい。似ているけど違うとしても、どちらも大事でいいのではないか。」

「高校生の司会が素晴らしかった。中学生の発言する勇気も素晴らしかった。こども塾に入ってよかったこと、SAG徳島の入ったきっかけを教えてほしい。」
①「中学不登校の時に、中学生集会の期日が自分の誕生日だったから行った。水族館が夢だけど、人のことを知りたいと思い行くようになった。人のことを知れるきっかけになった。」
②「友達に誘われて行き始めた。学校では絶対体験できないことがここではできるところが、ここの魅力。」
③「生徒会委員会が人権委員会で、行くものと思って行った。学校では体験できないことができて良かった。」
④「先生に誘ってもらい、友達がいることもあって、軽い気持ちで入った。人と関わることが多いので楽しくなった。それが魅力。」
⑤「先生に誘われて好奇心で入った。最近は親と話をするようになった。」
⑥「中2のとき先生に誘われ、中学生集会に行き始めた。人権作文を読んだ。学校では体験できないことができた。」
SAG①「仲良かった女性から、つきあったのは女性と言われた。何を言えばいいのか分からなかったのが、ここに来たきっかけ。」
SAG②「自分のなかで葛藤があったが、受け容れられるようになった。それでも知らないことばかりだったので、学ぶために来た。」
SAG③「知識がなく、心もごじゃごじゃしていた。対応してくれた方がやさしかった。」
⑦「ボクにとって一つの転機になった場所。」
⑧「一つは、人と話すことが好きになった。語ることが得意になった。今までは苦手だったが、コミュニケーションが得意になった。もう一つは、人権学習が生きる糧になった。これからも生涯学習として過ごしていきたい。」

「三観地区人権集会の報告書で、「徳島から来た高校生が、LGBTQ+は個性だと言ってくれてよく分かった」と中学生が書いてあるが、これまでも言ってきたつもりだった。それが入ってなかった。高校生はすごい。けど、香川の子と変わらない。学級への不満も、夢への不安も。来年も三豊で頑張っていく。」

「去年は塾生だった。行かねばならないと思って来た。先生から誘われて入った。1年生のとき、人権作文はLGBTQ+を書いた。まさか自分が選ばれるとは思ってなかった。拙かったのに発表して、選んでくれて嬉しかった。学年でも褒められてうれしかった。人権学習が楽しいって思った。」

「先輩の夢につなげて、私の夢も教師。先生からの影響もあるけど、中1で全体学習のとき、だるいとか面倒くさいと流されていたけど、中2で中学生集会に誘われて行くと、いろんな意見を持つ人がいて、大勢の前でしゃべれてすごいと思った。自分は苦手だった。人と違ったらどうしよう、自分は間違ってると感じていたが、人権に間違いはないと分かった。初めは興味がなかったけど、だんだん興味が出てきた。未来の子どもたちにも伝えていきたい。」

「人権こども塾には自分が誘ったけど、自分が行けなかった。3人が人前でしゃべれて成長していて驚いた。卒業生にも驚かされた。ぶつかり合う勇気と受けとめる力を大事にしてほしいと思う。共に学ぶことをあらためて感じられた。」

「マイノリティのエンパワメントが大事だと思う。自分は自分のままで生きていいと発見できる。いろんな作品もだが、こういう場所を用意してくれるのはありがたい。たくさん殺されてきた人たちがいる中で、なぜ自分が生きてこられたかと思う。たくさん差別に殺されてきた。差別は人殺しだ。差別に抵抗していく文脈をこうして作り出すということは、人助けというか、命を救うことだと思う。本当にありがとうございます。」

「質問です。小学校の時にいじめにあって。助けてくれた子は体は女の子だけど、心は男。どう接すればいいか。」
「個性だから、その人として接するのがいいと思う。友達のように。」
「ありのままを受けとめればいい。そのまま話を聞くだけでいい。」
「そのまま伝えるといい。どうしたらいいかな?と言えばいい。」

最後の方で発言された方が言った言葉が、すごく印象に残りました。

「たくさん差別に殺されてきた。差別は人殺しだ。差別に抵抗していく文脈をこうして作り出すということは、人助けというか、命を救うことだと思う。」

何か、ストレートで、けど本当にその通りで、それをこんなに表現してくれて、嬉しいというか、感動というか。「そうか、これは人助けなのか。人の命を救ってるのか……」と、あらためて思い直してしまいました。世の中には、本当に素敵な思いを持っている人がいるのです。

塾生Fさんが、本格的な進路獲得のために、今回をもって休塾となります。

自分の扉を閉じないこと。常に扉は開けておくこと。そして、目の前に現れる扉をノックすること。そこにある出会いが、人生をまた新たな世界に導いてくれる。人間の持つ可能性は、あなたに在る可能性は、無限∞だ。

F!ありがとう。戻って来いよ。待ってるから!

人の成長、特に10代の成長はすさまじく凄いと、あらためて感じる一日となりました。

塾生のみんなには何のご褒美もないけれど、目には見えない「勲章」が、胸にきらめき輝いているような気がします。 ごくろうさまでした。 素敵な時間をありがとう。。。本当に。