4期第11講「人類の生きる知恵・アイヌ文化」

10月12日(日)、徳島県教育会館で、2人(うち一人はオンライン参加)と4人の大人が集まって、第11講「人類の生きる知恵・アイヌ文化」を開催しました。

今回は過去最少の参加者となり寂しくもありましたが、逆にみんなが言いたい放題の学習の場となりました。(笑)

まずは各自の自己紹介。

私からは、中高生で仕掛けを作ってほしいとか、卒業したらクルーとなってほしい、数学教室を開設する、といった話。

ここでパワーをもらってるという話。

11/2に京都亀岡に行き、昔懐かしい面々と再会するから、それをここに還元したいという話がされました。

そして、アイヌに関するプレゼン。

夏休みの宿題としてアイヌのレポートがあった。かつての狩猟生活が、土地が奪われ、同化政策がアイヌ文化の風化につながった。アベユポさんは都会に出て差別を感じた。30代半ばに部落解放運動と出会い変わった。身体的特徴で差別されることは「違う」と思った。自分は好意的には見るが、差別することはないと思う。

何も無駄にしないというアイヌの文化に尊敬の念をもった。「ゴールデンカムイ」を読むにつけ、アイヌの人たちはすごいと思った。

自分は20歳そこそこではアイヌのことを知っていた。高度経済成長から疎外され、貧しさから多くの人が関東周辺に出てきた。現在アイヌ語を日常生活で使っている人はいなくなった。徳島の3大偉人の一人である鳥居龍蔵さんとも深いかかわりがある。

といったことが報告されました。

そして、動画「二風谷に生まれて」を視聴しました。他にも知里幸恵さんや、ウポポイにまつわる動画もあったのですが、今回はこれにしました。

二風谷とは地名ですが、もとはアイヌ語でニプタイ、「木の生い茂るところ」という意味だそうです。

主な登場人物は、貝澤太一さんと、父耕一さん、そして祖父の正さん。

そのなかで、いくつか、私の心に残った言葉を挙げておこうと思います。
「アイヌであることを誇りに思うことはあっても、恥じる必要はないんだ」
「われわれが受けたことをなかったことにはできないでしょ」

特に、大資本の犠牲となった二風谷ダム建設における闘いの歴史は凄まじいものだったようです。これは、豊島の産廃事件と重なります。
「なんで二風谷が虐められなきゃいけないんだと。その根本にはアイヌが多いから。みんな経済的に苦しいから。金で何とかなるだろうっていう国の考え方。それが気に入らないんだよね。」

太一さんは、学生時代に体験したアイヌ差別を語ります。
「学校帰り、下宿先まで一人で歩いて帰ってるときに、道路の反対側から声をかけられて。「太一、お前アイヌなんだってな」「おーそうだ。それがどうした」って言ったら石が飛んでくるという。シンプルに露骨な差別を受けた」
「俺が下宿していた家の大家さんが、その人も俺がアイヌだっていうことをよく分かってるからだろうけども、「太一ちゃん、心配すな。お前アイヌっぽくないから」って言われて、その言葉もどうよって。アイヌっぽくないから安心ていうのは、それって変な言葉だよなって。そこで自ずとアイヌだっていうことを意識させられた」

すでに亡くなっている祖父の正さんも言います。
「金がもうかるからと自然を破壊し、そこに住んでいた者を排除しても平気でいる文明社会を憎む」
そして、若い日を回想した書物が紹介されます。
「満州に行ってみると、日本でアイヌを差別したのと同じように、中国人いわゆる「満人」を差別していたのです。わたしは自分が差別されて育ちましたし若かったものですから、こうした開拓団のやり方に不満を持ち、中国人を弁護しました。するとアイヌのくせに生意気だと歩兵銃を突きつけられ、もう少しで殺されそうになりました。」

「今みたいに金さえ残せばいいというのを、もうなくさなければだめ」と言う祖父の正さん。
「みんな同じだ平等だっていう教育されてると、アイヌ自身もアイヌであることを忘れてしまう可能性がある。でもアイヌは一つの民族であり、独自の文化をもって独自の言語をもった民族。アイヌとして語り継いでいかないと、アイヌ自身がアイヌであることを忘れてしまう。それは怖いことですよね」と言う父耕一さん。
最後の方で太一さんが、今を生きる若者に問いかけます。
「学校の自己紹介をアイヌ語でした。アイヌ語が個性となって自分の中にあることが嬉しい」
「日本人であることもアイヌであることも、どっちも誇りにしている」
それぞれが生きる時代や世代によって、その思いが変わってきていることに気づかされます。
とはいえ、私たちの意識は変わっても、強大な権力を持つ国の認識はなかなか変わりません。先住権を認めないこともそうですし、ウポポイもその現れの一つといえます。

山林を買って山に木を植える祖父正さんが、「北海道らしい森をつくりたかったら、自然再生しかないでしょ」「あと50年かかるか。だから私は見ないで終わる」と言います。これって全く豊島事件と同じだなと思いました。

「木を見てるとゆっくり育つ。ゆっくり太くなっていく。人間は急ぎすぎるんだ」印象的な言葉に、本当にその通りだなと思わせられました。
観終わってからのトークオーバーも、なかなかに時間がなく、5人で言いたいこといっぱいといった感じでした。(笑)
「ゴールデンカムイ」、数学教室で買って置いておきますね。
そしていつかみなさん、一緒に北海道に行きませんか。

次回人権こども塾は、11月2日(日)です。在日問題として、四国朝鮮初中級学校創立80周年記念式典に松山まで行きます。大焼肉大会やイベントに参加し、コリアン文化を学んできます。
といっても、塾生参加者は4人なんです(泣)。参加者が少ないこともあり、今回あの手この手で他のメンバーの参加も募ろうと思っています。

塾生のみなさんは、それ以降、年内に2回ある定例講座への参加を予定しておいてください。また可能な人は、3回の特別講座も予定に入れてください。