4期第12講「四国朝鮮初中級学校80周年・在日問題」
今はまだ興奮冷めやらないままです。。。
11月2日(日)、三連休中日に四国朝鮮初中級学校80周年記念式典に、人権こども塾生4名に加えて、吉野中学校生と川内中学校生10名、鳴教大生1名、クルー4名、他大人4名の合計23名で、松山まで行ってきました。
朝7時半に徳島県教育会館を出発し、マイクロバスで現地に向かいます。
行きのバスでは各自自己紹介をするのですが、なかでも今回は、前日に高卒後の進路が決定したカンタさんを祝福するメッセージが!
結局自己紹介でほぼほぼ行きの時間を使ってしまいました。(笑) いつものことですが。(笑)
到着して、80周年の雰囲気を感じます。
これまでの卒業生の写真。現生徒たちの作品展示。
そして、これまで「地べたにブルーシートの上」での焼肉が、なんということでしょう!「テーブルにリラックスチェア」へと大変身!
そしていよいよ第1部記念式典のはじまり。
基本ハングルなので、何を言っているのかさっぱり分かりません。でも、何となく雰囲気として伝わってきます。これが不思議。
ちなみに、参加生徒からもありましたが、在日の方たち、日頃は普通に日本語を使い生活しています。日本で生まれ、日本語生活をしてますから。
でも同時に、普通にハングルも使います。コリアンコミュニティの中では、それも普通です。
なおかつ、中学校からは英語も習いますので、つまり!3か国語が使えるのです!すごい!
今の在籍小中学生は7名と少数ですが、その公演が行われます。それがすごい!
何がすごいって、長い公演時間のセリフをちゃんを覚えてる!何を言ってるのかは分かりませんが、とにかくそのすごさはちゃんと伝わってきました!
そしていよいよお待ちかねの第2部焼肉大会!
飲み物は何と!フリードリンク飲み放題!お肉もホルモンもたんまり!キムチもついて、ご飯もついて!
ほかに実費でしたけど、トッポギもプリンも、ヨーグルトも美味しかった!ラーメンもありましたが、もう食べられませんでした。(泣)
私は、どうしてこの問題、在日問題について詳しく、真剣に学校で取り組まないのか不思議でなりません。
徳島からも多くの子どもたちが関西や関東、県外に進学・就職していきます。その先で在日コリアンとの出会いもあるでしょう。そこでプラスの出会いがあればいいのですが、多くがマイナスの出会いです。それはユーチューブなどのSNSでも同じです。
正しいことを正しく知っておくことは大事。
いえ、徳島にもコリアンルーツの方々はいます。いることを実感しないだけで。当事者たちが言えるような学校・社会ではないから言えないと思ってもいいでしょう。どこかに、「寛容」よりも「排除」の空気を感じるから言えないのではないかと思うのです。
焼肉を食べながら、第3部芸術公演も始まります。全員参加のじゃんけん大会も!
そこでなんと!何人ものメンバーが勝ち上がり、一人は最後まで勝ち抜き、景品を手に!
愛を感じる学校。ウリハッキョ。それは、私たちが感じるよりはるかに強いものでした。
前回のアイヌ問題と通じるものがありますが、様々なルーツを持つ民族の伝統や文化が、保存・継承されていない現実があります。国の姿勢の問題もありますが、それは私たち一人一人の問題でもあります。それぞれがもつアイデンティティを大切にできる社会でない限り、多様な社会とはいえません。
特にこれから心配していることがあります。高校生から聞こえてくる、海外修学旅行の問題です。渡航に際してはパスポートが必要です。でも、みんなが同じ色(国)のパスポートとは限りません。それを見かけたとき、高校生としてどう反応するか。
「あれっ?あの子色が違う。なんで?どういうこと?日本人じゃなかったの?」
そんな視線を、当人はどう受けとめるでしょう。知られたくない人もいるかもしれない。恥じることはない、と頭では分かっていても、周囲の反応が気になり隠してしまうかもしれない。それが本当に個性を認め合う社会・学校といえるでしょうか。
そのことを前提にした人権教育が進められない限り、当事者やその家族の思いが晴れることはないのではないかと思います。「いる」のに「いない」ことにしてしまう学校ではなく、「いる」ことが互いにちゃんと認め合える学校にならなければならないのではないかと思うのです。
帰りのバスの中、今日の感想を語り合います。これがまた長い。そして濃い。
髙﨑先生が繰り広げるドラマ。カンタの家族。レイの家族。ミオの家族。。。
知れば知るほどに、互いの距離が近くなった気がします。と同時に、それまでは分かってなかったんだ、ということに気づかされます。そして、その人のことが好きになります。人そのものが好きになります。こんな時間や、こんな関係性がいいなと思わされます。そこに立場や年齢の違いは関係なくなります。だから、立場を越える、年を越える、互いに越える、共に越える、T-overなのです。そんな人権学習がしたくて、人権こども塾は存在します。
次回人権こども塾は、11月9日(日)特別講座⑤です。いつもお世話になっている、阿波木偶箱まわし「人形のムラ」近くの公園で開かれる「むつみ祭」への参加です。ボランティアスタッフとしてもお手伝いしますが、途中10分ほど、人権こども塾についてアピールする時間もいただけるそうです!もしかすると、そこで勧誘もできるかも……。
このむつみ祭や各地のお祭り、そして今回の式典もそうですが、実際に行き、見て感じ、交流することが、差別解消の大きなきっかけになります。「まず来てよ! 知ってよ! 交流しようよ! それから判断してよ!」被差別当事者の切実な問いかけが、そこにあるのではないでしょうか。あとはそれを、誰に、どう伝えるかです。
中学時代までのような毎週の人権学習は、高校生になると学期に多くて1~2回になります。でも人権問題は日々進化しますから、常にアップデートしていく必要があります。となれば、学校に頼ってはいられません。自分から求めて学ぶ自分になる必要があります。そんな自分となっているでしょうか。
身の周りの様々な人権を、他人事ではなく、自分事として捉えられる人権学習となるためにも、自分のこと、家族のことを語り合う人権学習となっていくことが、本当に大切なことではないかと思います。

