4期第8講「夏季一泊研修・香川豊島」2日目 7月27日

朝はセミの鳴き声で起きました。

けど実は、みなさんに感じてほしい“朝”があります。それは今回は無理でしたが、いつか、また。

早朝、豊島の象徴である“坂”まで歩きます。さわやかです。

朝食を食べ、片づけをし、島の最高峰、340mの壇山まで車を走らせます。整備された乗り心地のいい道ではありません。さながらジェットコースター。

壇山展望台は、南北は中国山地から四国山地、東西は淡路島から瀬戸大橋まで、360度見渡せる、島民手作りの絶景展望台です。ここから見える朝焼け、夕焼け、夜の星空、どんなでしょう。

豊島美術館に10名だけ入館しました。“坂”のそばにある、瀬戸芸象徴の美術館。

何が展示されてるの? それは、入った人だけが分かる、入った人にしか分からない。ちなみに私は以前、あまりの居心地の良さに、閉館時刻まで寝入ってしまいました。感想は、入館したみなさんにお聴きください。

その一方で、美術館に入れなかった一行は……。美味しい夏の思い出を味わっていたようです。

「自然の家」に戻りお弁当を食べて、いよいよ「家」をあとにします。。。またね。

港で荷を下ろし、海上タクシーに荷物を載せて乗り込みますが、なぜか客室でなく、外乗りの子どもたち。USJのスプラッシュマウンテンなんて何のその!一瞬じゃありませんよ!ずーーーっとスプラッシュマウンテンです!

高松駅のORNEでひと休みして、帰途につきました。

手嶌葵を聴きながら、夢のような2日間を思い出します。

便利な町ではありません。コンビニも島にはありません。スーパーマーケットもなければ、信号機だってありません。

それでも、子どもたちが元気いっぱいの笑顔で駆け回ったであろう、かつて保育所だった、あの古びた「自然の家」がよかった。オンボロ(ごめんなさい!)のバスがよかった。手つかずの自然がよかった。夜になると光のない町がよかった。満天の星空がよかった。現代社会が失ったあの空間がよかった。皆と騒いだ花火がよかった。夜遅くまで語り合った、あの大広間がよかった。あの雰囲気がよかった。。。

2度はないあの時間を、本当に愛おしく思います。いつか命尽きるとき、そっと包んで持って行きたい、そんな2日間でした。

毎週水曜日に放映されているテレビドラマ「ちはやふる」を、懐かしく、楽しみに観ています。以前は近江神宮にも見学に行きました。いなかった競技かるた部員が少しずつ集まり、幾多の苦難を乗り越えて成長していく姿を見ていると、私たちと似ているなと思います。

私たちのつながりは、本来あるはずのなかったつながりです。もし八万中に赴任していなければ、もし担当のクラスになっていなければ、もし西浦先生が声をかけていなければ、もし森口先生が松茂中学校に赴任してなければ。。。全然あり得る話です。むしろ、その方の確率の方が大きかったのではないかと思います。

でもそれはきっと、実はちゃんとあったつながりなのです。つながりの糸は砂に埋もれて隠れて見えていなかっただけ。あるのに気づいてなかっただけ。見えていなかっただけ。それが今、やっと、はっきりと、確かに見つけられ、私たちの手の中にある。不思議な縁ですが、それは偶然ではなく、必然だったのだと思います。

ということは、私たちにはそんな糸は他にもいっぱいあって、これからもその糸を手繰り寄せることで、まだまだいろんな糸をたくさん見つけられるということです。そこにどんな出会いが待っているか。。。

たくさんの出会いのなかで、出会いの大切さ、命の大切さ、人と人のつながりの大切さを伝えていける人間に育ってもらえればと思います。

忘れられない「夏の思い出」でした。

最後に

一泊研修につき、様々な皆さまからご支援をいただきました。

美味しいお肉、高価なシャインマスカット、たくさんのドリンク類、食材、食器・医療品類、お土産、貴重なカンパ、、、。

決して潤沢な資金で活動しているわけではありません。かといって、大きな負担を塾生にかけたくもありません。どの子にも参加する機会を、平等に提示したいから。

ご支援いただいた皆さまの多くが、かつての学習会に関わったり、学習会で育ってきた方々です。つまりそこには、これまでの先人への恩義や感謝、これからの若者への期待や希望があるように思います。その思いを忘れることなく、しっかりと胸に灯して、これからも活動してまいります。ご支援をいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

2025人権こども塾4期第8講豊島一泊研修参加者感想