3期第7講「夏季一泊研修・長島愛生園」7/27編

2024年7月27日、人権こども塾初の企画「夏季一泊研修」を、岡山県にある国立ハンセン病資料館長島愛生園で開催しました。

朝8時に徳島県教育会館で、県内6つの中高生17人が集合し、貸し切りのマイクロバスに乗り込みます。

みんなワクワクドキドキといった、楽しみでもあり多少の不安も混じった面持ちでした。

いよいよ、邑久長島大橋を渡ります。

この橋の先、長島は、ハンセン病を象徴する島とみなされてきました。本土まではわずか30mであるにもかかわらず、偏見と差別に隔てられ、社会から置き去りにされた手の届かない世界でした。1969年、入所者から「橋を架けよう」との声が上がり、約20年の苦労と努力の結果、1988年5月9日に、この邑久長島大橋が開通したのです。この橋は「強制隔離を必要としない証」として「人間回復の橋」と呼ばれています。

長島愛生園にあるむつみ交流館に着いてすぐに昼食のお弁当を食べました。

簡易宿泊施設であるむつみ交流館は、昨年できたばかりの新しい建物です。

昼食後、さっそく1時から歴史館で研修です。動画を見たり、ジオラマで解説を聞いたり、様々なパネルなどの展示物から、当時の様子を感じます。

入所者の様子、学校があったということ、楽しみを求めて文芸や音楽に没頭していたこと、邑久長島大橋の解説やミニチュア模型も展示されていました。

2時からは、園内フィールドワークです。

治療はおろか、食事、飲み水も制限された劣悪な環境だった監房。

亡くなった方々が今もなお眠る慰霊碑。

入所者が着いてすぐに入れられた旧収容所。

入所時の桟橋。そこに寂しく、しかし強烈に主張するかのように佇む「故郷への想い」の碑。

3時からは、入所者の方から直接お話を伺います。お母さんのお見舞いにも行けなかったという話は特に強烈に胸に響きました。こんな機会がもてるのもあと数年。あとは、私たちに残された課題です。

夕方からは、自分たちで自炊してのカレー作りです。これがまた何とも美味しそう!事実、美味しかったです。他にもスイカやシャインマスカットもあり、贅沢なひと時でした。

そして、夜の研修。今回の企画を提案していただいた木村真三さんから、ハンセン病のこと、東日本大震災のお話を伺います。また、それを受けての夜の語り合い。。。これがまた何とも良かったというか、素敵な時間でした。この一泊研修の醍醐味です。持ちたかったのは、この時間です。

夜の研修後も、シャワーを浴びてまたまた食堂に集います。おつまみを食べたり、マスカットを食べたり、お菓子を食べたり、余っていた1升分のおにぎりを平らげたり。本当によく食べる。(笑) けど、それが見ていて気持ちがいい。

夜が更けても話は尽きません。「とことん話す」、そんな時間が大切なのです。数十年前を思い出し、あの時のように心があたたまる時間となりました。