人権こども塾vol18「1期(2022年度)閉講式」

3月21日(火)、人権こども塾は、徳島県教育会館で第18講「1期(2022年度)閉講式」を開催しました。

終わったあとは、しばらく放心状態に陥り、この1年間をふりかえって余韻にひたってしまいました。。。

今回は閉講式ということもあり、塾生も10人の参加。それに、たびたび登場するシンジさんと娘さん二人。娘さんの小学校からお二方。それにタクヤさん。また、ずっと関心を持ってくれているお二方と、賑やかな閉講式となりました。

まずは、自己紹介。これだけでも十分楽しめるひととき。

そして、私と森口さんからはなむけのお話。

私からは、「人権か、勉強か、ではない」といった話や、「熱と光は、思いと希望」といった話、また、「みんなで語り合う人権学習はカウンセリング」、「1/3の人権仲間をつくろう」といった話をさせてもらいました。そして最後に、「人権こども塾があって良かった。みんながいたから、またやれると思ったし、いきがいが生まれた。ありがとう」と伝えることができました。

森口さんからは、出会いとつながりの大切さについて語られました。

そのあとは、認定証の贈呈式と、寄せ書きタイム。

そして、ラスト「Talk over」。

Fさんからは、中学生集会に行き始めたいきさつ。不登校から勉強をはじめた中3。運や出会いに恵まれたと、感謝のことば「ありがとう」をいただきました。

Oさんからは、「もっと早く来ていれば良かった」と。鳴門教育大に行けたこと、臓器移植について考えられたこと、「視野を広げられた」ことが語られました。

Tさんからは、ずっと人にどう見られているかを気にしていた。クラスも部活も生徒会も本当にキツかった。ここは他の人の話が聞ける貴重な場だったと。

こんな語りを受けて、タクヤさんから。「投げ出さなくて良かったね。自分もしんどかったときがあったけど、しんどかったことがあったからこそ、今の自分がある。周りの人を幸せにしたい」

シンジさんからは、「娘にやさしくしてくれたTさんがつらい思いをしてるのはつらい。みんな強いからこそ、ココにいる。日常ではなかなか伝えられない「ありがとう」を伝えることは大切」

ほかにも、シンジさんの娘さんの学校から来ていただいた方や、Iさん、保護者の方から、励ましのエールがありました。

誰かの頑張りを絶対に「独り」にせず、その頑張りに応えて必ず「つながる」。そのことをずっと訴えてきたし、大切にしてきました。これが、原田さん(広島大名誉教授)が分析する「応答」であり、「癒やし」効果だと思います。

今回が最後で卒業するSさんからは、小学生時代のキツかった思い出。中学生になっての森口さんとの出会い。中学生集会のがんばり。自身の変容が語られました。最後に思いの丈を語ってくれたことが、すごくすごく嬉しかったし、心に残りました。次のステージに向けて、頑張ってほしいと思います。

時間が許すなら、あと1時間は続いたように思います。(笑)

それはまた、2期の開講式にとっておくことにしましょう。

それにしても、「人権こども塾」、つくって良かったと、我ながら思います。これからどんなふうになっていくか分かりませんが、このつながりとパワーが、中学生集会+の実行委員会に大きな影響を与えることは確かです。

すでに県外からの参加の打診も届いています。ココで学んだみなさんのエネルギーが、さらなるつながりと拡がりとなることを夢見て、新しい春を迎えたいと思います。

みなさん、本当にありがとうね!