2期vol14「人権クリスマス会」

12月9日(土)、人権こども塾は、徳島県総合福祉センターで第14講「人権クリスマス会」を開催しました。参加者は中高生9名でした。

これまで10月~11月、大きなイベントに立て続けに参加し、バッタバタしてきましたので、ここらで落ち着いてふりかえり、語り合う一日となりました。

まずは1時間目、一人一人からふりかえりの発言です。

「学校に人権擁護委員が来て話をした。LGBTQの問題も進んでいくのかもしれない。自分は人の心をつなぐ存在になりたい」

「初めはお菓子目的に来はじめたけど、もう一回行きたいと思えるようになってきた。こども塾に来ることはかっこいい」

「発表するようになり自分に自信がついてきた」

「生徒会に立候補して演説をするとき、初めは緊張していたが、いざとなったら緊張せずに発表できた」

「聴く側だったけど、友達の知らない面が知れて、壁が薄くなった気がする」

「知らない人と出会う機会が増えるなかで、教室での発表が何も見ずに言えるようになってきた」

「クリスマスプレゼント目当てで来た。人の話を聞くのが好きで、何か言おうとするとすぐに泣いてしまう」

「自閉症の姉がいるが友達も多く、今は立派にパン屋で働いている」

「泣きながらでも言えるアナタはすごい。自分から伝えなアカンときは伝えないといけない」

そして2時間目は、11月19日に日テレ系で放送されたNNNドキュメント23「いろめがね~部落と差別~」を視聴しました。

ネット上で晒される部落の地名。個人情報の暴露。それを訴える川口さん。「差別されない権利」

今、リアルに思う、部落の中学生の生の言葉。高校に行ってからの不安。。。

「なんか言われても傷は小さくできる」と言う西田さんの姉。「生まれたことが間違ってたのか」と言う西田さん。

「死ね」と書かれたハガキを見たときの小学5年生の気持ち。涙の人権意見発表。。。

私たちは、なぜ差別をするのか。。。

今回来れなくて見られなった人も、どこかでぜひ見てほしいです。今回見た人も、2度、3度と見てほしいなと思います。

高校に行った時の不安な心のよりどころとして、かつて「高校生友の会」があった。「人権こども塾」も、そんな存在になりたい。そんな私の言葉に、またみんなが感想を語っていきます。

「自分も無意識のうちに差別をしている」

「生まれたことが間違っていると思わせていることに腹が立った」

「もし自分がされたらどうだろう。されたら嫌なのに、無責任だ」

「部落差別は過去のことと思ってたけど、現在とつながっている。差別行動に移さないことが大事」

「オンラインゲームをするが、人間相手だと腹が立つのに、コンピュータ相手だと腹が立たない。もしかすると自分はコンピュータを差別しているのかもしれない」

「ハガキが届いたダメージを考えると、それでも闘う川口さんはすごい」

「人間は愚かで弱くて、おもしろい。そんな人間が私は好き。でもそこからいじめや差別に発展するのはダメ」

最後の3時間目は、クリスマスプレゼント!

提供いただいた皆さん、本当にありがとうございました。_(._.)_

みんなで仲良く分け合い、美味しくいただきました。

そんなこんなで、この春からの1年間、お世話になった皆さんに、お礼の年賀状をみんなで書きました。

今年の人権こども塾の「定例会」はこれで最後ですが、「特別編」として12月23日に希望者だけで、鳴門教育大学・SAG徳島の葛西先生に出向きます。それについてはまた後ほど。

新年明けると、1月~3月に1回ずつ、残り3回となります。3月は閉講式です。

1月は21日(日)に、「人権農業体験・峠スピリッツ」と題して、人権農業の取組をされている、川内町の金時農家、島藤さん宅にお邪魔します。

それでは皆さん、今年1年お世話になりました。新年もどうぞよろしくお願いします。

皆さまにとって新しい年が、素敵な年となりますように。。。