2期vol15「人権農業体験・峠スピリッツ」

新年1月21日(日)、人権こども塾は、鳴門金時農家、島藤さん宅で第15講「人権農業体験・峠スピリッツ」を開催しました。参加中高生は10名でした。

まず到着して早々、気がつけばみんな畑へ☝。

そこにはかわいい(?)ヤギが2頭。みんながあげる葉野菜をムシャムシャ。

日ごろ見かけない人間が大勢来たから、きっと驚いたことでしょう。めへへへ~

そのまま予定変更で、歩いて大根掘りに向かいました。

本当は前日までの荒天で、お持ち帰り用の大根は事前に抜いてくれていたのですが、青空も見えていたので抜いちゃいました。

砂地だからか、スッと抜ける、真っ白で大きな大根。おいしそうです。でもこれを一人でやるとなると…。

みんなでワイワイガヤガヤと抜いては、トラックに積み込みます。

作業倉庫に戻って大根を機械に通すと、余分な葉っぱは切り落とされ、きれいさっぱりに洗ってくれます。

大変な数と、大変な重さ。大勢でやれれば、一人当たりの負担も減りますね。

そしてようやく、新年初の参加者での語らいが始まります。。。

自己紹介や新年の抱負などについて、マイクを手に順番にしゃべりはじめます。

・受験まであとわずか。次回には結果が出てるので、頑張ってみんなにいい結果を報告したい。

・冬休みに沖縄旅行に行った。首里城や美ら海水族館に行ったが、『ひめゆり平和祈念資料館』にも行った。本当に心が大きく揺さぶられた。

・昨年は四国朝鮮学校交流フェスタが印象的だった。能登半島地震の募金活動が学校で始まるので、自分にできることをしていきたい。

・今年は受験生になるので勉強も頑張りたいし、自分も募金活動に協力したい。

・昨年はこども塾が思い出に残っている。今年も何事にも負けずに楽しく歩んでいきたい。

・能登半島地震が起きたとき神戸にいたが、全然気づかなかった。自分も募金活動に協力したい。

・修学旅行に行ったことが大きな思い出。特にアブチラガマに入ったことは大きく印象に残った。

・自分も修学旅行が大きな思い出になった。日ごろ見えない友達の一面が見えたのがよかった。中学が終わっても切れないような関係をつくっていきたい。

などなどの思いが語られていきました。どの言葉にも人権の視点が感じられて、身についているなー、と思いました。学び続けることの大切さが身についてきたのかもしれません。その自然さが、何とも心地よく感じられました。

島藤さんからもお話がありました。

「今までを振り返ると、本当に大変なこと、しんどいこともあったけど、今の自分があるのは、学校や友達や家族の支えのおかげ。経験・体験に勝るものはない。今日みんながしてくれた農業体験も、一人ではできない。みんながしてくれるからこそ、負担が減る。これからも農業をしながら、いろんな人権について考えていきたい。」

島藤さんは、私たち共同代表が板野中勤務時代の、かけがえのない大切な教え子。そして今もこうやって、人権仲間としてつながっています。そんな輪を、松茂でも、八万でも、また他の地域でも拡げていけたら、楽しい未来がもっともっと増えていけそうな気がします。夢は膨らみます。

そんな話で1時間。アッという間でした。本当に時間がたりない(笑)。

そして、いよいよ新春餅つき大会!

ついつい笑顔がはじけます。これも、一人ではできないこと。

つく人がいて、きね取りがいて、できたお餅をこねる人がいて、食べる人がいて(笑)。

本当にありがたいことです。お餅の食べ方も、いろんな準備をしてくれていました。

あんこ、きなこ、のり、そして鳴門金時!鳴門金時もちです!こんな贅沢な食べ方は初めてでした。

個人的ヒットは、韓国のりで巻く食べ方でした。意外にも大変美味しかった!

もう本当に、お餅でお腹がいっぱいになってしまいました(笑)。島藤さんに大大大感謝です。

お餅の準備から、会場の準備、焼き芋のセッティング。そして、お持ち帰り用の大根やお餅まで。

どうしてそこまで、どうしてそんなに、と思われるかもしれません。私も思います。

でも、それだけ人権を大切に思うことに、エールを贈りたいのだと思います。

恩は、受けたら、還す。

それぞれにできることを考え、還していきましょう。私も。

次回は2月23日(金・祝日)に、「識字問題」についての学習をします。そして次々回はいよいよ閉講式。名残惜しいです。