人権こども塾vol14「在日問題・ヘイトスピーチ」を考える

今日は良かった。って、いつもいいのですが、まだ少し興奮が冷めません。

第14講は11月27日(日)、教育会館で冨田真由美さんからお話を伺いました。参加者は過去最多8人の中高生。テーマは、「在日問題・ヘイトスピーチ」。

まずは、現在日本にいる外国籍の人数や、その上位国について。①中国、②韓国・北朝鮮、③ベトナム。

徳島市では、0.6%の約1500人。①中国、②ベトナム、③フィリピンに次いで、④韓国・北朝鮮。

特に韓国・北朝鮮であるコリアンとの歴史的関係についてふり返りを始めました。渡来人として友好的だった時代、朝鮮出兵の時代、そして、近代の韓国併合の時代。このあたりからの、土地や言葉、名前を奪い、支配し、差別が当たり前となった現実についての話は、切実でした。

そして、朝鮮学校と交流し、支援を続けていたときに起きた、「2010.4.14」。生々しく、あまりにも酷い蛮行に、息を呑みます。これは現実なのか、テレビドラマの一幕なのか。こんなことがあっていいのか、そんな思いに駆られます。

冨田さんの、「つらくてつらくて、逃げたかった」99%の想い。1%の、「差別から逃げたらアカン」との想い。裁判に向けての、朝鮮学校の先生方、保護者方、子どもたちからの支援。「共に生きていこう!」のメッセージ。心が大きく揺さぶられたお話しであり、涙涙の語り合いの時間となりました。

「教育に国境はあってはならない」

冨田さんの根底にある思いです。つまり、当たり前のように教育を受けている私たちには知らない現実でした。学校では知り得ない学びに、参加者全員が、感じた思いをそれぞれに語っていく姿に、今回の学びの大きさを感じました。

おかしいことにはおかしい、と言える社会をつくることの大切を、あらためて気づかせてくれた一日となりました。冨田さん、お話しありがとうございました。

次回15講は、12月18日に、徳島県青少年センターの和茶室での開催となります。テーマは「東日本大震災」。当時中学1年生だった宮本さんからお話を伺い、対話的に学びます。

どうぞお楽しみに!